弊社にはパッケージ専門のデザイナーが3名在籍しています。
これまで10年以上にわたって、食品・化粧品・日用品など幅広い業界のメーカーや企画会社様とお仕事をさせて頂いております。
メーカーとも連携しているため、ビジュアル面だけでなく、デザインに関わる素材や技術、コスト感など、パッケージに関する専門的で幅広い知見を活かした提案が強みとなります。
今回は自社BtoC製品である大豆粉「ミラクルきなっこ」のパッケージデザイン開発の事例をご紹介します。
1.商品についてのヒアリング
はじめに、商品についてのヒアリングを行います。
製品の特長やターゲット層、販売チャネル、パッケージに求めるイメージなどを伺います。
包装資材専門の営業担当とタッグを組むため、パッケージ形態が決まっていない場合は内容物や充填条件、
印刷や資材コストに合わせた形態、デザインの提案を行うこともできます。
今回は以下のような内容をヒアリングしました。
・チャック付きのスタンドパウチ
・中身品質保持のために、酸素バリア性および遮光性が必要
・関東学院大学栄養学博士が発案した特許技術による超微粉大豆粉。
・水や飲み物に混ぜやすく、食品加工にも向いている万能性が強み。
・大豆の栄養素がまるごと摂取でき、毎日の栄養補助やプロテイン代わりにも使いやすい。
・栄養阻害因子をほぼ不活化させているお腹にやさしい食品。
・美容、健康意識の高い女性層
・食が細く栄養が不足しがちなシニア世代
ネット通販がメイン
これらの情報をもとにデザインチームでいくつかのコンセプトを立て、
各コンセプトに沿ったデザイン案を作ってみました。
2.初回デザイン提案
大学の研究室と特許技術を用いて開発=信頼のおける食品 であることを伝えるために、
ラボをイメージさせるデザインで表現してみました。
イソフラボンやたんぱく質を手軽に摂取できることから、日々の女性の美や健康との繋がりを感じさせるデザインです。
原料は大豆のみで添加物も一切含まず、自然の恵みそのままである点を訴求ポイントに据え、
ナチュラルで身体にやさしい製品を表現したデザイン。
シニア向けとして、また通販のサムネイル画像でも商品特長をわかりやすく伝えるため、
視認性と情報伝達を重視したパターン。
3.初回フィードバック
通常はお客様側で、提案デザインの検証・検討、方向性の絞り込みを行って頂きます。
今回は自社製品ということで、社内外の女性メンバーおよび営業メンバーによるデザイン評価を経て、
以下2つのコンセプトに絞り、それぞれブラッシュアップしつつパターンを出すこととなりました。
①ラボ発の信頼感 ②女性に寄り添いサポート
4.ブラッシュアップデザイン
生みの親である博士のイラストを入れることで、より信頼感を高めるパッケージにブラッシュアップ。
女性のターゲット層をさらに細分化し展開デザインを作成。
A.落ち着いたミドル世代向け | B.ヘルシーカジュアル層向け | C.SNSユーザー世代向け |
5.デザイン決定
デザインの大枠が決まり、この後細かな修正を重ねて最終製品化。
こちらは自社商品での事例となりますが、弊社のデザイン提案プロセスでは依頼通りに淡々と制作するだけではなく、営業とデザイナーがタッグを組み、製品の特長やターゲットユーザー、販路などを確認しながら、パッケージにどのような役割が必要なのかをお客様と一緒に考えながら作っていきます。また印刷や生産工程を踏まえたご提案ができるため、最終的な資材納品までもスムーズです。
弊社で資材もご手配頂ける場合、デザイン費用はサービス価格とさせて頂いておりますが、デザイン制作のみでのご依頼もお請けしております。
有難いことに一度ご依頼頂いたお客様からは、資材が他社手配となてってしまうケースでも、デザインだけのご依頼を頂くことが多くございます。
どうぞお気軽に お問い合わせ ください。
<参考> ミラクルきなっこ についてはこちら