無風恒温槽

概要

・卓上型で最大-55℃〜250℃まで温度制御が可能

・風の循環を無くす事で高精度な温度分布を実現

・ペルチェ素子による温調のためサンプルの熱を
 吸収しながら温調が可能

用途・分野

用 途
パワーサイクル試験
温度サイクル試験
バーンイン
低温動作試験

分 野
民生用半導体
パワーデバイス(Si、SiC、GaN、パワーカード)
光学製品(イメージセンサー)
通信デバイス(5G関係、AiP、AoP)

特徴

最大で摂氏 -55℃~250℃まで温度制御ができる小型の無風 恒温槽です。
従来の恒温槽は、槽内で風を循環させているため、測定精度に±5℃程度の誤差が生まれていました。
電子部品において最大10℃の誤差は、設計マージン(安全率)を過剰に持つことになり、コスト高な設計に
繋がります。
無風恒温槽では風を使用せずに温調し、無風空間を実現しました。

空気の対流をなくし、温度のムラを排除
従来の恒温槽は電子部品以外のさまざまな用途を想定 しているため、サイズが大きく高価です。 大きな槽内の温度を一定にするため、常に空気の対流を起こしていますが、このことが、温度ムラも引き起こします。 「無風恒温槽」は、熱伝導で天井、壁面、底面の全てを同じ温度にするため無風空間を実現しました。 温度ムラのない高精度な測定が可能です。




 

待機時間を大幅削減し、生産性を飛躍
熱伝導率の高い金属板を温調し、空間そのものを設定温度まで高速に制御します。 従来、温度変化に掛かる時間は90~120分と長時間必要でしたが、「無風恒温槽」では6~10分と大幅に短縮でき、生産性を飛躍的に向上させます。

Q&A よくあるご質問

Q.「無風恒温槽」とはどのような装置ですか?
A.温調ステージに断熱処理をしたカバーをかけて槽内温度を熱伝導・輻射で均一化し、「無風」での温調を実現します。 再現性・精度・時間短縮で大きなメリットがあります。
Q.「無風恒温槽」の標準サイズは?
A.80角・150角が標準です。
Q.「無風恒温槽」を大きくできますか?
A.多少は可能ですが性能・時間ともに厳しくなります。 (250角程度がMAXです)
Q.「無風恒温槽」でカバーに窓を付けることはできますか?
A.可能です。(ガラス選定も行います:一部例外あり)
Q.「無風恒温槽」で通電させながら検査できますか?
A.可能です。(カバーに切欠きを入れて配線を引き出します)
Q.「無風恒温槽」の温度はどこの温度を取っていますか?
A.ステージ直下に熱電対を埋め込んでいます。
Q.デモは可能ですか?
A.デモ機が御座いますので貸し出しが可能です。
Q.打合せは可能ですか?
A.可能です。
東日本は本社(東京)、中京、関西、四国、中国地区は大阪支店、九州地区は九州営業所(福岡)からお伺いさせて頂きます。
その他、ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。